

一緒に暮らすパートナーとして犬を選ぶとします。犬はぬいぐるみのようにかわいく愛くるしい存在ですよね。そして疲れた心を癒してくれます。人間社会の中で生活するためには、お互いに快適に思えるようにルールを決めるのが「しつけ」です。しかし犬にも性格がありますし、また飼い主もどんな目的で飼ってどのような犬にしたいのかをよく考えてみる必要があります。
しつけには犬にも我慢や忍耐が必要ですが、しつける方の人間にも忍耐が必要でストレスのかかるものです。こうしなければならないという一般的なルールにとらわれてしまうと、「できない」ことばかりが強調されてしまうこともあります。そうなってくるとお互いに愛情や信頼関係が薄らいでしまいます。犬を飼いしつけをするということは人間の子育てと全く同じだといえます。
犬のしつけは基本的に生きていく強さと最低限のルールを供えていればいいのだと、力を抜いて考えましょう。飼い主が犬の性格を理解してトレーニングの目標を決めてあげるとよいでしょう。飼い犬は、もともと職業犬として人間の都合で役割や仕事を与えられてきました。それぞれに適した性質をかけあわせて具体的に仕事に役立つように多くの品種をつくり出してきた背景があります。
愛玩犬としてとても人気のあるダックスフントは、穴の中に逃げ込んだ小動物を追い込むために、体高を低くして胴体を細長く改良したというのは有名な話です。愛玩犬となった今も、本能の性質がよく働くと言います。育った環境やもともとの個性もあると思いますが、犬種の性質をつかんでおくということは、しつけや問題行動を防ぐためにはよい方法だといえます。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。