

愛犬に「かまう」ことと「無視する」ことはメリハリが大切だといえます。また、遊ぶのと同じくらい犬に「かまわない」時間も大切だといえます。とくに、子犬の時期の場合には見てても飽きない感じがあります。子犬の愛くるしさに見入ってしまったり、一挙一動についつい反応してしまいがちです。しかし、これを続けていると、注目されること、かまってもらうことが当たり前になってしまいます。
このような勘違いが続いてしまえば、誉められても喜ばない、といった反応の鈍い犬になってしまいます。そして、つねに自分に注目して欲しいと要求するようになってしまいます。誉められているのがうれしいのではなく、「慣れて」しまっているからです。自分に注意が払われている状態が日常になっているため、誉められても当たり前になってしまいます。
自分以外のものに注目していることがおもしろくないので、吠えて、自分に注目させるという行動に出ることもあります。電話中や犬との散歩途中の立ち話の間、吠えたりする犬はこの典型だといえます。本来は、つねに注目される存在は、リーダーなので犬にこのような勘違いをさせてしまった責任は、飼い主にあるといえるでしょう。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。