

犬などの動物の場合、努力が報われれると新しい課題をどんどん覚えます。覚えるには、プラスもしくはマイナスの動機づけが必要となります。食べ物の場合はプラスの動機づけといえるでしょう。マイナスの動機づけはというと、たとえば、馬に乗っている人が、馬が歩き出すまで馬の脇腹を圧迫するというような場合です。馬は歩けば圧迫感が「取り除かれる」ため、それが動機づけとなるそうなのです。
トレーニングを効率的でより楽しいものにするには、犬がよくできた時にどんなご褒美がもらえるのかはっきりさせてあげることが大切になってきます。たとえば撫でたり褒めるだけでもよいとするトレーナーもいます。しかし、犬にたいしてご褒美に食べ物やおもちゃを使ったほうがずっと早く結果を出すことができるようなのます。
食べ物を使うと、犬が反応するのは食べ物を持っている時だけではというような心配をもたれるかもしれませんが、それは大丈夫なようです。課題を教える場合には、初めのころだけ継続的に褒美をあげるのが理想的だと考えられています。いったん課題を達成することができたら、食べ物はその時々、断続的に与えればよいというわけなのです。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。