

ペットに 「お座り」と指示したり、その延長である「お座り-待て」とおいう指示は、犬に教える命令の中でも一番役立つものだとおもいます。人込みのなかや交差点などで信号待ちをしている時や、犬を怖がるお客様を迎えた時などはマスターしてよかったと思うとおもいます。ご褒美が魅力的であった場合には、子犬でも簡単に覚えることがでるとおもいますよ。
なるべく気が散るものが少ない屋内の場所を見つけてみましょう。小さなおやつをご褒美にして、鼻を上(食べ物の方)に向かせて、しゃがんで自然にお座りさせることから始めてみましょう。犬が座ったらすぐに食べ物をあげるようにします。そして「お座り」と言いながらこの行為を繰り返しておこないます。もし、食べ物に飛びつくようであれば、たぶん持つ位置が高すぎるということなのです。
これができたら、食べ物をあなたの腰の位置に持って、初めから「お座り」をやらせてみましょう。お座りをすることができたら、「おあずけ」と座ったままでいることを教えてあげましょう。初めは1秒くらいで最終的にはもっと長く待てるようにしましょう。犬が待てるようになったら、ご褒美を持って横に一歩出てから、一歩下がります。犬が動いてしまったら、たくさんのことを短い時間にやりすぎたという証拠なのでトレーニング・プログラムの初めに戻り、待つ時間を短くしてみましょう。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。