

ペットにたいして「来い」という命令は「座れや待て」より教えるのが難しい命令のようです。犬は賢い動物なので捕まるよりは、吠えながら自由に走り回ったり皆の前で飼い主に恥をかかせるほうを選ぶのです。それでは、このときのルールは何でしょうか?呼ばれたら必ず来るようになるまで、リードを外さないのが理想的です。もしくは、犬を充分訓練できるようになるまで、塀で囲われた裏庭のように、犬を呼ばなくてもよい場所にいる時だけリードを外してみます。
長いリードか洗濯用ロープを使って、初めは屋内で訓練を始めてみましょう。次第に塀に囲われた屋外に移動して、最終的にはリードなしで訓練をおこなってみましょう。安全で囲われた場所にいれば犬がけがをしたり逃げたりする心配はありませんよね。まず、興味をそそられる臭いや音、他の犬の存在や自由の楽しさなどの要素にたいして対抗しなくてはなりません。そのご褒美に餌をもらうのも魅力的ですが、嬉しそうな飼い主の笑顔も魅力的だとおもいます。犬がこちらに注意を向けている時はお座りや待てをまずやってみましょう。
少し離れたところに下がってひざまずいて両腕を横に広げ、楽しそうに「おいで!」と言ってみてはいかがでしょうか。このとき後ろに2~3メートル走るといいかもしれませんよ。厳しい命令口調よりもかん高い声で呼ぶ方が、犬も興味を引きますよ。きわめて重要な掟ですが犬が来た時は決して叱ってはいけませんよ。たとえどんなことが起きたとしても犬が近づいてきたら、必ず褒めてご褒美をあげてくださいね。たとえ犬が、いたずらをしたとしてもこれは守るようにしましょう。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。