

犬にしつけをする際に必ず教えておきたいものの一つに「待て」があります。「待て」はどんな場合に使うのが有効的かというと、散歩中に急に車道に飛び出していった場合に制止する時や、知らない人に向かって急に走り出した場合に使ったりと、突然の危険な行動に対して抑制をするのに有効的なしつけです。
よく見る「待て」のしつけの方法で、餌を目の前に出した状態で食べることを抑止する方法がありますが、犬にとっては何を教えられているのか理解できずに、ただ餌を目の前に出されて食べてはいけないと意地悪されていると思ってしまう可能性がありますので、止めておいたほうがいいと思います。
まずは、「おすわり」を先にしつけると良いでしょう。「おすわり」を覚えたら、リードをつけたまま「おすわり」と言って座ったところで「待て」という言葉をかけながら静かに一歩一歩離れていきます。もし途中で犬が動いたら「おすわり。待て。」と言って様子を見ます。
犬が動いてあなたの所へ来てしまった時は元いた場所まで犬を戻してからやり直します。
最初の頃は少しの時間しか待てないかもしれません。練習を繰り返して、リードの長さいっぱいに距離をとっても10秒間確実に待てるようになったら「待て」と言いながら左右に動いてみましょう。犬が動いた時はまたもとの位置に戻してやり直すようにします。
そして、きちんとできた場合に餌をご褒美としてあげるなどして「こういう事をすればご褒美がもらえる」というよい認識を持たせるようにしましょう。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。