

犬を飼うと、身体を洗ったり爪切りや耳の掃除などと、何かと犬を触る機会が増えると思いますので、そのときに犬が嫌がらないように触ってもスムーズにお手入れができるようにしつけをしておくことが大切です。犬は主従関係というものを非常に重んじます。飼い主より犬のほうが上というように犬が判断をしてしまうと、体を触られることを拒否する場合があります。これを回避するためには、子犬のうちから触っても平気なようにしつけをしておく必要があります。
まずは、頭や胸を触ることから始めてみてはいかがでしょうか。頭や胸は触られてとても心地がよい部分ですので、このような場所から触り始めて、犬が触られることに慣れるようにするのが大切です。
次に犬の耳を触ってみましょう。耳はお手入れをしなくてはいけない場所です。いきなり耳に触れるのではなく、顔から頭から次第に耳に近づけていって、最終的に耳に触れるようにしていきましょう。
次に、爪切りをするために手足に触らなければなりません。犬が寝ている状態のときに1本ずつ優しく触っていき、慣れたころに爪切りなどのお手入れをはじめるようにしましょう。犬が寝ている状態を仰向けにさせておなかを触ってあげるようにしてみましょう。飼い主におなかを見せるという行為は、飼い主のほうが上なのだと主従関係を犬にはっきり示すという意味もあります。
最後に歯磨きや薬を飲ませる場合などのために、歯を触るようにしてみましょう。ちょっとずつ唇を開いて少しずつ歯茎を触っていくようにします。
犬の分離不安についてご紹介します。犬はもともと集団で行動する動物です。そんため一人なることが苦手です。飼い犬の場合には、生まれてすぐは母親犬・兄弟たちと過ごして、その後ペットショップや
家庭に引き取られて人間と一緒に生活することになります。当然ですが、野生の中に一人で生きている経験がないということになります。
そのため、留守番などの短時間であっても、一人ぼっちにさせてしまうと仲間を求めて吠えることがあります。また家族の臭いなどを求めるため、家のなかのものを噛んだり動かしたりすることもあります。これを「分離不安」というように呼んでいます。人間にとっては「分離不安=いたずら」ととらえてしまうことが多くあるようです。
もともと、番犬に適した犬種というように個々の性格や犬種の傾向もありますが飼い主と長い時間密着した生活を送っている犬ほどなかなか離れがたくなる傾向にあります。人間の都合としては、番犬としての犬を求めるということもあります。また仕事としても役に立ってもらわなければならないこともあります。強い分離不安を克服するためには家が安心できる自分の居場所だということを理解させることが大切です。そして長時間にわたっても飼い主の命令を守れるように指示語の理解と強い信頼関係が必要となります。